小学生のスマホはいつから?メリットとデメリットに持たせる時の注意点

小学校に通うようになると、子育ては少し楽になりますが幼稚園や保育園と違って悩みの質も変わってくるものです。そんな悩みの中にスマホをいつから持たせるかという問題があります。

そこで、小学生のスマホについて、メリットとデメリット、そして持たせる時の注意点についてご紹介したいと思います。

小学生のスマホ所有率

小学生のスマホ所有率パパやママが小さい時にはスマホはなかったので、小学生にスマホを持たせるかどうかは非常に迷う部分ですよね。

今の小学生は何年生からスマホを持っているのか、気になるスマホ事情について、内閣府が調査した「青少年のインターネット利用環境実態調査」を元に探っていきたいと思います。

内閣府が毎年調査している資料によると、令和元年の小学生のスマホの利用状況は49.8%、携帯電話は12.3%という結果になりました。

49.8%というと2人に1人は持っていることになります。しかし、この調査では小学校1年生から6年生という広いくくりの集計になるので、もう少し詳しい資料を見ていきましょう。

スマホを使い始める理由

携帯電話大手の株式会社NTTドコモが調査委した「ケータイ社会白書 2019年版」ではスマホを使い始めるきっかけとなった理由についてまとめられていました。

気になる使い始めた理由はというと、下記のような集計になったのです。

  • 緊急時に子どもと連絡が取れるように・・・・・・・53%
  • 子どもがどこにいるかわかるようにしたい・・・・・28%
  • 子どもが塾や習い事に通い始めたから・・・・・・・18%
  • 子どもの友だちが持ち始めた・・・・・・・・・・・16%
  • 子どもが進学または進級したから・・・・・・・・・ 7%

緊急の時を想定して子供と確実に連絡が取れるようにするというケースや、習い事や周りの影響からスマホを持ち始める人が多いことが分かります。

スマホを使い始める年齢

進級や友達関係が広がっていくにつれ、スマホを使い始める家庭が多いですが、実際は何年生から使い始めているのでしょうか。

同じく同調査では、自分専用のスマートフォンを所有している学年の割合についても集計しています。

スマートフォンの普及率は年々増加していますが、キッズ携帯などの携帯電話を持たせる家庭もあるため、スマホと携帯電話を持っている学年にも違いが現れました。

まずは、スマホと携帯のどちらも持っていない割合について学年ごとに見てみると下記温容な結果になりました。

スマホを使い始める年齢

【スマホと携帯のどちらも持っていない】
小学校1年生87%
小学校2年生71%
小学校3年生59%
小学校4年生61%
小学校5年生60%
小学校6年生48%

どちらも持っていない割合が多いことが分かります。では、スマホまたは携帯電話を持っているかどうか、そして持っていない割合を合わせた表を見てみると下記のような結果に

小学校1年生からスマホを持たせる家庭もあれば、小学校6年生でどちらも持っていないという家庭もあります。これを見ると家庭の考え方によっていつ持たせるかは大きく変わってくることが分かるのではないでしょうか。

スマホを持たせるかどうか迷う理由

スマホを持たせるかどうか迷う理由

「小学校〇年生からスマホを持って良い」と言われれば、その学年を目安に考えることができますが、明確化されていないため、判断するのは保護者や家庭になります。そのため、どうしたらいいのか迷い躊躇してしまうのです。

親がスマホを持たせるかどうか迷う理由には以下の7つが考えられます。ひとつずつ見ていきましょう。

  1. 管理の難しさ
  2. SNSいじめに対する不安
  3. ネットやスマホ依存
  4. 視力や体力低下に対する不安
  5. 情報セキュリティに対する備え
  6. 不適切なサイトの閲覧
  7. 通話や通信料金

管理の難しさ

子供のころにスマホや携帯電話が身近にあったなら注意するポイントも想像できます。しかし、スマホに対しての使い方や教育を受けていないので、保護者としてどのように管理するのがベストなのかという点が一番迷う点です。

子供に持たせていいのかどうか、持たせるとしたらどのようなルールを作ったらいいのかで迷っている人も多いのではないでしょうか。

SNSいじめに対する不安

さまざまなSNSがあり、利用する側が自分の好みで選べる時代になってきました。しかし、便利な分、把握するのが難しく、いじめに合うリスクを考えると持たせないという選択に至ってしまいます。

ネットやスマホ依存

逆に使い方に慣れてしまうと、便利なのでインターネットにゲーム、動画にアプリなどスマホ依存になってしまうことも考えられます。

保護者が自分自身で感じているからこそ、子供にどう伝えるか、そして実際に管理する方法について悩むところなのではないでしょうか。

視力や体力低下に対する不安

スマホはパソコンやタブレットよりも小さな画面を見るので、ブルーライトによる視力低下や、使い過ぎにより外遊びが少なくなるなど体力の低下も懸念されます。

最初はチェックできるかもしれませんが、ルールを守れるまでずっと管理ができるかと言ったら、難しいものです。

情報セキュリティに対する備え

スマホの機能は年々進化しており、SNSを介したトラブルや被害も多発しています。安全に使えば便利なツールですが、どんな点に注意をしなければいけないのか情報セキュリティに対する備えも個人で使う以上に求められます。

なんとなくは理解しているけど、子供にどう伝えたらいいのかを考えると躊躇してしまう人も少なくありません。

不適切なサイトの閲覧

インターネットを見ていただけでも、不適切なサイトに誘導されてしまった経験がある人も少なくないのではないでしょうか。

大人でもヒヤッとする経験があるので、気をつけようがない場合もあります。インターネットの閲覧は、すべて管理できない問題なので大きな壁となります。

通話や通信料金

無料の通信アプリではなくスマホ本体から電話をかけてしまった場合、通信料が発生するので無料の通信アプリを使用しないと通話料が高額になる場合もあります。

また、自宅のWifiに接続していない状態で、動画を再生すると通信料を消費してしまい、通信制限がかかる他、別途通信料を支払うなど出費がかさんでしまいます。

お金にかかる部分は慎重にならざるを得ません。

用途に応じて機器を使い分ける

用途に応じて機器を使い分ける子供用のスマホを持たせるのに抵抗があるなら、練習用にパソコン、タブレット、契約が切れたスマートフォンやなどに触れさせ、使い方をレクチャーしてからスマホに移行するという方法もあります。

ゲームや動画、アプリを通してルールを守りながら使う練習をします。いきなり子供用のスマホを持つより段階的にIT機器に慣れさせると子供自身も少しずつ使い方やルールについても学ぶことができます。

少しでも心配な部分があるなら、段階を追って少しずつ移行するようにしましょう。

小学生にスマホを持たせるメリット

小学生にスマホを持たせるメリット

小学生のスマホというと、デメリットばかり気にしてしまう人も多いと思うので、ここからは小学生にスマホを持たせるメリットについて考えてみたいと思います。

具体的なメリットは大きく分けて8個もあります。ひとつずつ見ていきましょう。

  1. 学習のツールとして活用できる
  2. 調べる力が身につく
  3. 視野を広げられる
  4. 緊急の連絡ができる
  5. 家族のコミュニケーションツールになる
  6. 友達の輪を広げられる
  7. GPS機能委で居場所を把握できる
  8. 子供の個性を引き出すツールになる

学習のツールとして活用できる

スマホは高性能の携帯電話なので、インターネットの閲覧やゲーム、動画にアプリなど、できることがたくさんあります。

宿題で分からない問題があった時に、動画で確認することもできますし、学習用のアプリも多数リリースされているので、勉強の補助的なツールとしても活用することができます。

調べる力が身につく

知りたい情報がすぐに検索できるスマホですが、何を知りたいのか、何を調べたいのかを明確にキーワードとして入力しないと、求める結果を得られることができません。

この知りたい情報を得るために、キーワードを考え、入力し検索する。そして表示された情報を見て、比較して学ぶという行為は、調べる力に繋がります。

スマホを通して調べる力(検索力)が身につくと、分からないことに直面した時に、自分で解決する力にもなります。

視野を広げられる

インターネットという広い情報の中では、現実社会で得られない多くの情報を見ることができます。絵本の中でしか見たことがなかった動物が動く姿や、宇宙の仕組みなどといった、興味があったものをさらに深められることもできるのです。

また、今まで興味がなかったものも、インターネットを通してもっと知りたいと思うものに繋がるかもしれません。

緊急の連絡ができる

スマホを使い始めるきっかけのひとつに挙げられていた、緊急時の連絡も可能です。自然災害時の安否確認や、不審者情報があった場合も、電話もしくはSNSで連絡を取ることができるというのは、スマホを持たせる大きなメリットになります。

家族のコミュニケーションツールになる

学校から帰ってきたのかどうか気になった時や、明日の予定の確認、そして買い物をするので食べたいものを聞くなど、スマホがあれば家族でコミュニケーションを取る機会が増えます。

文字としての会話も便利ですが、スタンプを活用しているという人も多いものです。子供は吸収する力が高いので、何年後かには子供の方から面白いアプリの情報などを教えてもらえるかもしれません。

友達の輪を広げられる

スマホは友達関係にも大きく影響します。学校以外の習い事で仲良くなった子とも時間や場所を選ばず話せるので友達の輪を広げることができます。

「LINE交換しよう」というちょっとしたやりとりで、友達になれるのも大きな魅力なのではないでしょうか。

GPS機能で居場所を把握できる

学年が上がると行動範囲が広がるので、事故やケガなどの心配もあります。でも、スマホならGPS機能が搭載されているので、居場所をチェックすることも可能!

帰りが遅い時はどこにいるか確認することができます。

子供の個性を引き出すツールになる

スマホにはネットにゲームアプリなど、いろいろなコンテンツが詰まっています。使っていくと知らなかった世界に刺激を受け、子供の可能性を引き出すツールになる場合があります。

例えば、動画を見て、自分でも動画の編集をしてみたいと思う子や、イラストアプリを使って、小学生とは思えないようなクオリティの作品を書く子もいるのです。

スマホは保護者が適切に管理しながら上手に使えば、子供の個性を引き出すツールになります。

小学生にスマホを持たせるデメリット

小学生にスマホを持たせるデメリットメリットがあるということは、当然デメリットも存在します。気になるデメリットは以下の5つです。ひとつずつ確認していきましょう。

  1. スマホいじめに合う可能性
  2. スマホ依存
  3. トラブルに巻き込まれる可能性がある
  4. 有害サイトへのアクセス
  5. 通話料・通信料の請求額

スマホいじめに合う可能性

スマホを持たせるメリットに友達の輪が広がることや、調べる力がつくこと、そして視野が広がることを挙げましたが、使い方が分かると友達とSNSでのやりとりも増えていきます。

最初は楽しいかもしれませんが、まだまだ子供なのでちょっとした言葉の行き違いで、いじめの標的になってしまうことも否めません。

親が毎回チェックできるかというと、すべてを確認することは不可能なので、使い方について定期的に確認する必要があります。

スマホ依存

スマホではゲームに動画、音楽などさまざまなことができるので、やり過ぎてしまう、いわゆるスマホ依存になってしまうことも注意しなければいけません。

スマホ依存を回避するには、スマホを持たせる前に約束を決め、定期的に使い方の見直しを行うなど、持たせて終わりではなく、長期的に保護者が管理する必要があります。

ブルーライトによる視力低下

スマホに夢中になってしまうということは、長時間小さな画面を見続けることになるので、当然ブルーライトによる視力低下も心配な点になります。

スマホを使う時には、度が入っていないブルーライトカット専用のメガネを使うなど、使う場面での配慮も必要です。

トラブルに巻き込まれる可能性がある

近年、スマホを使った詐欺やトラブルは多様化しており、トラブルに巻き込まれるケースが増えています。

具体的にどんなトラブルに巻き込まれてしまう可能性があるのか、確認していきましょう。

犯罪被害

2019年、当時小学校6年生の女の子がSNSで知り合った人と仲良くなり、実際に待ち合わせをすることに。でも会ってみると子供ではなく、誘拐に発展したという事件も発生しました。

匿名で利用でき、なおかつ当事者同士で連絡が取れるので、犯罪の被害に合うことも注意しなければいけません。

詐欺やウィルスによる高額請求

スマホにはメール機能もありますが、添付ファイルを開いたたけで不正なサイトに誘導されウィルスに感染するケースや、高額な費用を請求されるケースも報告されています。

知らない人から来たメールは開かないことや、気になるメールは必ず保護者に見せるように徹底させる必要があります。

個人の特定や個人情報の流出

SNSを利用する際、匿名で利用したとしても背景に映った風景などで場所や、個人が特定されてしまう可能性もあります。

どんなことは書いてはいけないのか、具体例を示し、スマホを使うことはリスクを伴うこと、そして個人情報は自分自身で守っていかなければいけないことを話す必要があります。

その他、課金による高額請求や無料のWifiを利用したことによる個人情報の流出、違法な動画のアップロードやダウンロードなどの事例も報告されています。

スマホを持たせる時の注意点

スマホを持たせる時の注意点スマホにはメリットとデメリットが存在しますが、友達が持ち始めた時や進級などに伴い、いつかスマホを持たせる時がくるものです。

そんな時のために、今のうちからスマホを持たせる注意点を意識してみませんか?ここからは、具体的にどんな点に注意したらいいのかをご紹介したいと思います。

  1. スマホを使う時のルールを明確化する
  2. アプリのインストールは親が行う
  3. 課金はしない
  4. フィルタリング設定を行う
  5. 定期的に使い方の確認
  6. 進級時に約束の再確認とルールの見直しを

スマホを使う時のルールを明確化する

スマホに限らず、はじめて何かを取り入れる際には子供に分かりやすいようにルールを作ることが重要です。特にスマホはお金とリスクが伴うので、具体的にどのようなことに注意したらいいのかまとめて、家族全員が見える場所に貼っておきましょう。

使う時間を決める

まずは使う時間についてです。小学生は学校で許可されている端末以外、学校に持っていってはいけないので、使う時間は放課後になります。

学校で許可されている防犯ブザーに携帯電話機能がつけられるものの場合は、別途使う時間を決めましょう。

スマホの場合は、帰宅してから寝るまでの間、具体的にどの時間帯に使っていいのか決めます。食事中を除き、夜20時までとする家庭もあれば、寝る前までと決めている家庭もあります。

学校が休みの日は自宅にいる時間が長くなるので、土日の時間帯も併せて設定しましょう。

最初は少し厳しくルールを設定し、慣れてきたら本人と相談してルールを緩和していくようにするのもポイントです。

使う場所を決める

使う時間を決めたら、次はスマホを使ってよい場所についてです。子供部屋がある場合、部屋の中で操作していると何をしているのか把握できないので、慣れるまでは親の目の届くリビングなどで使わせるようにしましょう。

使い始めは時間と場所は適宜確認し、ルールが守れるような環境づくりが重要です。最初のうちは手と目をかけて、スマホが正しく使えるように導いてあげてください。

アプリのインストールは親が行う

スマホの使い方やルールが守れるようになると、いろんなことにチャレンジしたいと思うものです。その特徴的なのが、友達の間ではやっているアプリです。

友達から内容を聞くとやってみたいと思うものですし、アプリの一覧を検索すると、ダウンロードしてみたいと思うものが目に入るかもしれません。

無料で使えるものもありますが、最初は親が確認してからインストールするようにし、親の許可が必要であることを意識づけましょう。

課金はしない

インストールする際にチェックして欲しいのが、課金の有無についてです。

できれば課金しないで遊べるゲームがベストですが、中にはステージやアイテムごとに課金が伴うゲームもあります。

ゲームに限らず電子書籍や学習アプリ、動画でもチャンネルによって課金の対象になるものもあるので、課金の意味と、課金はしないことを約束しましょう。

フィルタリング設定を行う

アプリのインストールを親が行う形を取っても、すべてが管理できるとは限りません。インターネット経由で不適切なサイトに誘導され、高額な通信料を請求させるケースもあるので、スマホを契約する時にフィルタリングの設定を行います。

携帯電話の機種によってもフィルタリングの方法は変わってくるので、契約時にフィルタリングの設定方法について確認して忘れずに設定をしましょう。

定期的に使い方の確認

ルールを作って子供に説明する。そして家族が目にする場所に貼ってスマホを使い始めたら、最初はルールが守られているか定期的に確認します。

慣れてくると、親が想定しない問題も出てくるかもしれませんが、その都度で話し合い間違った使い方をしていないか。トラブルに巻き込まれるような危険性はないか確認します。

進級時に約束の再確認とルールの見直しを

学期の節目となる夏休み前や、年末年始など定期的に使い方の再確認も必要です。

きちんと守れているなら、使う時間を長くしてもいいですし、逆に守れていないなら、なぜ守れないのか理由を確認した上で、子供に合った方法を再検討します。

最初は手をかけてあげる必要がありますが、子供を守るために必要なことなので、家族で話し合う機会を作るようにしましょう。

総務省が公開しているチェックリスト

総務省はインターネットによるトラブルの周知と啓発を目的とし、子供にスマホを持たせる前のチェック項目を公開しています。

注意するに越したことはないので、下記のチェックリストもぜひ参考にしてみてください。

  • スマートフォンを操作できる(資料や情報などがあれば簡単な設定も自分でできる)
  • 情報モラルやフィルタリングについての基礎知識がある
  • スマートフォンの正しい利用を態度で示すことができる
  • スマートフォンの使用目的や使い方について、子供と話し合うことができる
  • スマートフォンの利用ルールを子供と一緒に考えて決めることができる
  • 家庭内で決めたルールを定期的に話し合い、適宜見直すことができる

総務省:インターネットトラブル事例集(平成29年度版)

まとめ

スマホを持たせる年齢は各家庭によってまちまちです。子供がいつ欲しいと言ってくるか分かりませんし、災害を視野に入れて今のうちから持たせた方がいいと思うかもしれません。スマホを持つ所有率も年々増加しているので、持たせる前提で考えるヒントにしてみてください。

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