身近に潜むネットトラブルとネットリテラシーを子供に教える方法

インターネットは日常生活の中に浸透し、なくてなはならないものになっています。気になる情報をすぐに検索できて便利ですが、子供たちもインターネットを使う機会も増えているので、親としてはネットリテラシーにも配慮しなければいけません。

そこで、ネットリテラシーを子供に教える方法についてご紹介したいと思います。

ネットリテラシーとは

ネットリテラシーとは

ネットリテラシーとは、インターネットリテラシーのことで、インターネットを正しく使うための力です。

インターネットは便利で多くの情報が溢れていますが、すべてが正しい情報とは限りません。中にはフェイクニュースや、犯罪に巻き込まれてしまう可能性があるものも少なくないのです。

多くの情報の中から取捨選択をし、適切な情報を得ていくのは簡単なようで実は非常に難しいこと。

子供のスマホ所有率も年々増加し、子供たちがインターネットに触れる機会も増えてきました。子供たちが接する機会が多いからこそ、子供のためのネットリテラシー教育がとても重要なのです。

ネットリテラシーが低いとどうなる?

ネットリテラシーが低いとどうなる?

インターネットを正しく使いこなすネットリテラシーが低いと、どんなことが起こってしまうのでしょうか。特に子供が受けてしまうネットトラブルについて細かく見ていきましょう。

子供が受けてしまうネットトラブル

子供が受けてしまうネットトラブル

スマホを持っているかどうかに限らず、親のスマホやパソコンを使って動画やインターネットを見る機会があります。

ネットを利用することで子供が受けてしまう可能性があるトラブルは年々多様化していますが、大きく分けて以下の6つがあります。

  1. SNSいじめ
  2. 個人情報の流出
  3. IDの乗っ取り
  4. 詐欺サイトへの誘導
  5. 高額課金
  6. 著作権侵害

SNSいじめ

スマホやタブレットでSNSを利用する場合、最初に使う時の約束を決めたとしても、見えない場所でのやりとりは親がチェックできません。

しかも、閉ざされた空間なので会話が盛り上がり、つい友達の悪口を書き込んでしまい、そこからいじめの発展することも少なくないのです。

最初は我慢していて、気づいた時には現実社会でもいじめの対象になってしまうということも。個人情報をネットに書き込まないというルールを逸脱してしまうため起こってしまいます。

個人情報の流出

インターネットに書いていいことと、ダメなことの分別がつかないため、SNSに個人が特定できるような投稿をしてしまうこともネットリテラシーが低いと起こってしまいます。

名前や自宅の住所などが流出してしまうと、見覚えのない業者からの営業が来る他、詐欺の対象としてリスト化されてしまう可能性もあります。

IDの乗っ取り

個人情報が分かってしまうと、パスワードを割り出しSNSのIDが乗っ取られてしまうこともあります。

IDが乗っ取られてしまうと本人になりすまし、登録している友達に詐欺行為をすることもあるため注意が必要です。

詐欺サイトへの誘導

スマホやインターネットを使う際に、言葉巧みに書かれた詐欺サイトへの誘導なども子供が受けてしまうトラブルのひとつです。

これはフィッシング詐欺と呼ばれ手口が巧妙化しているので、日頃からネットリテラシーについて教えておかないと取り返しのつかない事態に発展してしまいます。

高額課金

知らぬ間に悪質な詐欺サイトに誘導されるケースの他、利用したことのないサイトから、高額な金額が請求されるという相談事例も年々増加しています。

また、ネットでの漫画閲覧や、WiFiを使わないで動画を再生した場合も利用料金が高額になることもあるので注意が必要です。

著作権侵害

最後は、実は身近に潜む著作権侵害についてです。

友達が書いた絵をスマホで撮影し、SNSに無断で投稿することも著作権違反になりますし、テレビで録画した動画を動画再生サイトにアップロードすることも刑罰の対象となってしまいます。

具体的にどのようなものが著作権侵害にあたるのか、判断に迷うものですよね。総務省はインターネットのトラブル事例集として、著作権法違反にあたる事例を下記のように紹介し注意啓発を行っています。

【事例5-1ゲームソフトの違法ダウンロード】

子供たちに関心の高いゲームソフト。インターネット上には、無料でゲームをダウンロードして楽しめるものもあります。しかし、著作権の侵害にあたるWebサイトも少なくありません。保護者の知識不足から、子供が著作権の侵害を行ってしまっているケースもあります。

引用:総務省「インターネットトラブル事例集

【事例5-2動画の違法なアップロードとダウンロード】

今ではすっかりと定着した動画共有サイト。子供がアニメなどをアップロードしてしまい、著作権侵害となるケースが起きています。違法動画と知りながらダウンロードすると、個人で楽しむ範囲でも2年以下の懲役または200万円以下の罰金(またはその両方)が科せられます(平成24年10月施行)

引用:総務省「インターネットトラブル事例集

これらの事例は知らなかったでは済まされません。子供がネットトラブルに巻き込まれないためには、インターネットを正しく使う方法を教える必要があるのです。

ネットリテラシーの低さが分かる過去の事件

ネットリテラシーの低さが分かる過去の事件

ネットリテラシー、つまり、インターネットから得た情報を正しく使う力がないと、さまざまなトラブルに巻き込まれてしまいます。実際に起きてしまった事件を元に、ネットリテラシーの重要性について見ていきましょう。

デマ情報に多くの人が惑わされたトイレットペーパー品薄事件

2020年2月から、新型コロナウィルスの感染拡大により、日本社会は少しずつ変わっていきました。感染予防のためのマスクがなくなり、トイレットペーパーとティッシュが品薄になるというデマが拡散され、人々はその情報を信じ、お店には連日長蛇の列が出きるという現象が起きました。

この情報がデマだと分かると、情報の発信者は誰なのかという犯人探しに移行していきます。後にこの投稿をした人は特定され、所属している会社が謝罪文を出し本人にも厳正な対応をするということで終息しました。

インターネットに嘘の書き込みをしたことは大問題ですが、ネットの情報を鵜呑みにしてしまったことにより、社会が大きく動かされた事例にひとつです。

テレビ出演者に対する誹謗中傷

次は、SNSが匿名で利用できるということから起きてしまった悲しい事件です。

同じく2020年5月に恋愛番組に出演していた女性が自らの命を絶ちました。これは、出演していた番組の女性の言動に対する誹謗中傷がきっかけであるとされています。

匿名だから何でも書いていいものではありませんし、ましてや会ったこともない人に対しての誹謗中傷を不特定多数の人が書き込んでいたことが大きな社会問題となりました。

対面ではないが故、正常な判断ができにくくなってしまうのも、ネットリテラシーの低さが問題であると言えます。

冷蔵庫で撮影するコンビニ定員事件

ネットリテラシーには、個人の情報は自分で守ること、そして他人の著作権は侵害してはいけないことが大前提ですが、そのどちらにも該当する不適切な画像が投稿されました。

コンビニでアルバイトする男性が、商品が陳列されている冷蔵庫の中に寝転んで撮影し、それをSNSに投稿したのです。

第三者が見れば明らかにやってはいけない行為ですが、友達や環境によっては、正常な判断ができなくなってしまう可能性もあります。そのため、子供のうちからネットリテラシーについては教えていく必要があります。

ネットリテラシーを子供に教える方法

ネットリテラシーを子供に教える方法

さまざまなトラブルから子供を守るため、そして子供自身が間違いを起こさないためにも、親子でネットリテラシーを学び子供に伝えていきましょう。具体的にはどんな点に注意して教えていったらいいのでしょうか。

現実とインターネットの違いを理解させる

ネットトラブルの多くは、現実とインターネットの世界が混同してしまうことによりやっていいことと悪いことの区別がつかずトラブルに発展してしまっています。

そこで、普段から家族で会話をする機会を作り、インターネットの情報はすべて正しいことではないことを伝え、スマホから得たニュースを親子で話し合う機会を作りましょう。

  • トイレットペーパーが店からなくなると書いてあるが、買いに行った方がいいのかどうか。
  • 悪口を書いている投稿を見た時、どんな気持ちになったのか、具体例を元に親子で考えることが重要です。

SNSを使うようになると、リアルな友達とは別に、SNSを通して友達の輪が広がっていきます。日頃から意識して話をするようになると、SNSで友達が増えたということも自然と話すようになります。

そんな時こそ、リアルとインターネットの違いを話すチャンスです。インターネットは使いながら情報を選択し身につけていくものなので、親も一緒に学ぶ気持ちでインターネットの使い方、情報の選び方について教えていきましょう。

ネットリテラシーを啓発するアニメで学習する

インターネットを正しく使う方法をアニメ化したこちらの動画もおすすめです。個人情報とフェイクニュースについて分かりやすく解説されています。

ネットリテラシー学習アニメ①「個人情報」

ネットリテラシー学習アニメ②「フェイクニュース」

上記の動画は親子でネットリテラシーについて学ぶことができますが、京都府警が作成した下記の漫画もチェックしてみましょう。PDFで公開されています。

ネットリテラシー診断を利用する

動画を見てみると、改めて再確認できた人も多いのではないでしょうか。

インターネットを利用したサービスは年々多様化しているので、今理解していると思っていても、それがずっと続くとは限りません。

そこで、定期的に振り返るためにも、ネットスキルを学年ごとに診断してみませんか?

こちらのサイト(ネットスキル診断)では、学年・性別・利用機種を選択すると、質問に答えて現段階でのスキルについて診断してくれます。

質問は、〇はい・×いいえ・△わからないの3つから選び、回答すると正解かどうかを提示してくれます。さらに解説もしてくれるので楽しみながら学ぶことができます。

すべての質問に答えると「判断する力」「伝える力」「守る力」がどれくらいあるのか図にしてくれるので一目瞭然です。

今の理解力がどれくらいなのか把握することもできるので、さっそくチェックしてみましょう。

参考:ネットスキル診断

ネットリテラシーを鍛える方法

ネットリテラシーを鍛える方法

ネットリテラシーは、最初からすべて理解することは不可能です。時間をかけて、親子で話し合いながら学んでいくしかありません。

ここからは、ネットリテラシーを鍛える具体的な方法についてご紹介したいと思います。

IT機器に触れさせる

インターネットは現実社会と異なるものなので、経験させることがとても大切になってきます。使える機器もスマホにタブレット、パソコンなど多種多様。使う危機によって使い方も見え方も変わってくるという特徴があります。

そこで、なるべく多くの機器に触れる機会を作ってあげましょう。

使い方はというと、動画を見るのでもいいですし、ゲームや学習アプリ、ニュースや天気などの情報収集でも活用できます。

動画はタブレットで、勉強で調べる時にはスマホでと使い方を検討してみましょう。

情報を判断する力をトレーニングする

親が見える場所で、インターネットを使える環境を整備したら、検索したキーワードでページの一覧が表示されたら、上から順に開いてみていきます。

順番にページを見ていくと少しずつ違いがあることが分かり、いろんな情報を見ると、どれが正しいのか、今求めている答えに近いのか分かってくるようになります。

判断に迷ったら親に相談する。親も声をかけながら、情報を判断する力を身につけていきましょう。

スマホやネットのルールを明確にする

スマホやタブレット、パソコンなどのIT機器を実際に使い、情報を判断する力を身につけていくためには、インターネットを見る時のルールも必要です。

いろんな情報が得られるので、気づいたら数時間動画を見続けていたということがないように、やってはいけないことを事前に決めておきます。

どんなルールにしたらいいのかというと小学生にスマホを持たせる時におすすめしたいルールについてこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

インターネットは生活の一部としてなくてはならないものになっています。そんな大事なツールを使いこなすためには、実際に使いながらやってはいけないことなどを教えていく必要があります。

スマホを持たせてネットトラブルに巻き込まれないためにも、今のうちから子供に教えていく環境を整えていくことが重要です。

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